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ぼくらは小さな逃亡者
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ぼくらは小さな逃亡者

作: アレックス・シアラー
出版社: ダイヤモンド社

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本体価格: ¥1,500 +税

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ベストレビュー

事件は解決しましたが…。

インパクトのあるタイトルですが、物語の内容に比べて、表題作のロゴとイラストが低年齢向けに感じました。
表紙絵の少年二人は、たぶん主人公のイメージで描かれているのでしょうが、この本の中に登場する少年たちのイメージに比べて少々幼すぎる気がします。
(この絵を見る限りでは幼稚園児か、小学校に入学したばかりくらいの子どもの背丈に見えます)
爆発の日から二年後のマイク(主人公の一人)の容姿については、
≪防護スクリーンの向こう側にいる(囚人の)男たちと同じくらいの背丈になっていた。≫という記述があるので、
主人公の二人(デーヴィーとマイク)は事件当時小学校6年生くらいか、中学1年生くらいではないかと想像できます。
表紙って、すごく物語をイメージさせるものなので、できればこの辺の記述に合わせたイラストやロゴを描いてほしかったです。

内容は読みやすく、ドキドキハラハラの連続です。
かといって、ただのアクション映画のような内容かといえば違います!

デーヴィーとマイクは無事助かるのか、ショーとケリーは子どもたちのことをどう思っているのか?
テロリストたちの幹部はこの件について“どう、けりとつけたい”と思っているのか?

最後まで、面白いお話だったからこそ気になるのは、
このテロリストの二人の過去がどんなものだったのか?
なぜ、ショーとケリーはこんな破壊活動をしていたのか?
ショーとケリーがかかわっていたテロリストの組織は、いったい何を目的にしていたのか?
子どもたちとテロリストたちの義家族のような生活の中で、ショーとケリーの過去がほんの少し垣間見えたりしますが、詳しい内容は謎に包まれたまま、本文には一切の説明をまりませんでした。
それでいて、一番初めに『イギリス』という国の正式名称は……、という説明がわざわざ書かれているんです。
自分たちのイタズラのせいだと思っていた子どもたちの逃亡(実は誘拐)事件は、無事解決しましたが、
物語全体の謎がとかれたわけではないので、ものすごく続きが知りたいです!!

原作には、どう描かれていたのでしょうか?
ストーリーの本筋には直接かかわりなくても、これだけのことをしてしまったテロリストたちの裏側はもう少し見せてほしかったです。
いろんなことに対して、問題提起されて、あとは自分たちで考えてね・と、言われているような作品でした。

この話を読んで、イギリスの歴史をもう少し詳しく調べてみたいなと、思いました。
小学校の高学年くらいのお子さんから大人まで十分楽しめる物語です。特に社会問題や、ヨーロッパの歴史に興味のあるお子さんにはお薦めしたいです。
(てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)

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