一度見たら忘れられない強烈な絵。民族調の織物を連想させるモザイク柄の様でいて、洗練されたグラフィックデザイナーならではの色鮮やかなきれいな画面が続きます。 お話は、アメリカのインディアンに伝わる神話をもとにしてつくられたもの。むかし、たいようのかみは一本の矢をとばし、ある村のむすめにあたります。むすめはおとこのこを授かります。 やがてすくすく育った男の子は自分の父親を探しに行く決心をして旅立ちます。ひろい世の中をあちこちまわった男の子はやがてひとりのやづくりをするとしよりに出会います・・・。 現代にも通じる象徴的で力強いストーリーは年齢を問わず心に響いてきます。強く生きる、この感覚は今の時代とっても大切な事になっていますよね。 そして、この様な独自の世界観を繰り広げる絵本、そこに入り込める幸せというのもあると思います。小さい頃に出会ったらきっと頭の片隅に残り続ける様な印象深い一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
インディアン達は、こんなに太陽を神としているんだな〜
ビバリーのために、こころをこめて
太陽の神はほとばしる命の力を一本の矢にかえて大地に飛ばした
お話は、こうして始まります。
絵は幾何学模様のえで、模様のようです。
でも 表情がでていて悲しさが伝わります。男の子はお父さんを探しに行くのです、そしてお父さんに会えたのです。
太陽の子どもだったんですね。
やはり、人間も同じでお父さんとお母さんがいてはじめて
人間の幸せがあるんですね!
太陽の子も同じなんですね!
お父さんに会えた喜びが、絵を見ているとよく判ります。
そしてこんなにきれいな描き方で、インディアン達が太陽を自分たちの生活に神として取り入れていたのもよく判りました。
初めてであった絵本に 余韻がのこります。
もし子どもがみたらどんな反応するんでしょうね? (にぎりすしさん 50代・その他の方 )
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