あるのか?ないのか?ねえ、きみはどう思う? ねえ、にわとりにおっぱいってあったかな。 なぎさの言葉を聞いて、だんだん教室じゅうが、わいわいがやがや。ああでもない、こうでもない。考え出すと、とまらない。それじゃあもう一度、自分で確かめてみない?
「今朝、鳥小屋にひよこがいたよ」という一言で1年2組の授業は図工になり、鳥小屋で絵を描くことになりました。親鳥が4羽、ひよこが3羽。雨が降ってきたので教室へ帰って絵を書いていると、「ねえ、にわとりにおっぱいってあったかな?」となぎさが聞きます。その言葉に教室じゅうがわいわいがやがや。ああでもない、こうでもないといろいろな考えが出されます。
小学校の実際の授業記録をもとに創作されたお話しで子供たちならではのやりとりが楽しいです。ふだん何気なく見ているものも「どうだったかな?」と思うことがたくさんあります。答えを言ってしまうことは簡単ですが、自分達でいろいろな考えをだした上で、実際に確かめることは子供にとってとても大切なことだと思います。
絵本の中でも結論は書いてありません。「確かめに行かなくちゃ!」という気になりますよ。 (ポポロさん 30代・ママ 男の子6歳)
|