ワイズブラウンのやさしい問いかけと、めくりの楽しさが味わえる一冊。この一冊のなかに夢いっぱいのすてきなおうちがいっぱい!
マーガレット・ワイズ・ブラウンの1950年の作品で邦訳は2006年。
こうした古典的作品が復刊されるのは、非常に好ましいことです。
物語は、「これはだれのおうち?」という問いに対し、次のページで「○○○のおうち」と回答するという繰り返しです。
色々な家があるので、めくる楽しさ一杯の絵本です。
そして、後半は空飛ぶ家が登場するのですが、これが、Wonderful Houseなのでしょう。
ちょっと前半とのストーリーの流れに、若干のスムーズさの欠如を感じさせる展開だと思いました。
それでも、空飛ぶ家っていうのは、子供なら誰でも憧れるもの。
きっと大いに空想をかきたてられることだと思います。
60年も前の作品なのですが、J.P.ミラーの絵がこの上なく綺麗なので、見るだけで引き込まれてしまいました。
その絵と、この絵本の紙質がとても合っていて、如何にも上質な作品であることを伺わせるものとなっています。
古典的良書としてオススメします。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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