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終戦直後,何も食べるものがなかったころ,お米にかえられてしまった私のおひなさま。平和への願いを静かに訴える大型創作絵本。
あの震災が起きてから、災害にしろ原爆にしろ語り継ぐことの大切さを身に染みて思うようになりました。
親になり子どもも産み、子どもに生きていく術や知恵を継承していかなくてはということを、改めて考え始めたからかもしれません。
この絵本は、国語の教科書の「一つの花」の関連本として紹介されていました。
戦後の物のない時代には、着物や大切なものを売って食べ物と物々交換してなくはいけない時代がありました。
女の子の大切なおひなさまをお米に代えなくてはいけない親の気持ちは、とても痛切なものがあるでしょう。
物がなければ知恵で補うというこのお母さんは素敵だと思います。
でも、このような時代は二度ときてほしくはありません。まずは、大人たちがしっかりとそのことを伝えていかなくてはと思いました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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