「何もかもあべこべ、あべこべにもほどがある!?」
そんなキャッチコピーで紹介されているこの絵本、いったい何があべこべなんでしょう。
「お、あしたはいい天気になりそうだ。ちょっとでかけようかな。」
テレビの天気予報を見ていたカエルは言います。
次の朝、カーテンをあけると……
「やったー!きょうはいちだんといい天気」
うきうきでお出かけ。でろでろで、ぐちょぐちょのピクニックのはじまりです!
……ぐちょぐちょ?
そう、お察しの通り。カエルのいいお天気というのは、ものすごい雨が降っているということ。
傘なんてもちろんさしません。できたてのサックサクのカツバーガーを持って公園へ。
噴水の周りは大洪水。これじゃあ、まるでプールみたい。カツバーガーもでろでろ。
「ん〜、ますますおいしそう。」
デッキに横たわって、いただきまーす。
ひー!!
何もかもびしょびしょ、ぐちょぐちょ。こんなんで楽しいの?
でも、カエルがあまりにも嬉しそうなので、何だか気持ち良さそうに見えてきたりして。
さあ、早く帰らないと雨がやんじゃうよ。カエルくん。
ユーモア絵本作家高畠那生さんの、あまりにもいきいきとした最新作。
大声を出したり、驚いたりしながら楽しんでくださいね。
それからカエルのおしゃれな「あべこべのかさ」もお楽しみに。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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