「おはなしを きいてくださる?」 そう言ってこちらを振り向いて見ているのは、さる。 さるが十匹、変な列をつくって遊んでいるのです。 「いっぴき ざるそばを たべすぎ、きゅうひきで ござる。」 「いっぴき バナナを あさる。はっぴきで ござる。」 だじゃれ? しかも、一匹ずつさるが消えていきますよ。 とげがささる、走りさる、バザールへ行く。 ページをめくる度に登場する、その言葉遊びのような場面とさるの行動がとびっきり楽しいのです。 次はどうなるの?あと3匹しかいないよ?2匹、1匹・・・!? 消えていっちゃうのに、ワクワクもしちゃう。 そしてとうとう!!
数をかぞえる楽しさ?言葉遊びの盛り上がり? いえいえ、理屈なんて頭から追い出していいのです。 前から後ろから、何度だってめくっていくのがただ面白い。 さるがいなくなっていくのが面白い。それがこの絵本! そしてやっぱり・・・さるがいないとさびしいでござるね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「猿がじゅっぴき、遊んでいたでござる。いっぴきざるそばを食べすぎ、きゅうひきでござる…」。だじゃれめいた楽しい言葉遊びとともに、猿が一匹ずつ欠けていく、いっぷう変わった手法の絵本です。バザールへ行ったりリハーサルしたり、「サル」にかかる言葉の行動をします。1から10、そして99、100と、何度も読むうちに、小さいお子さんの数の学習にもなる作品です。
このお話は、10匹からスタートしてどんどんおさるが減っていくお話でした。最終的にはゼロ匹になったのですが、また一気に100匹に増えました!!うちの子は習ったばっかりの掛け算を駆使して本当に100匹いるか確かめていました(笑) (イカリサンカクさん 30代・ママ 男の子7歳)
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