ヤギ飼いの少年マウルスは,ある日,シュチーナおばさんの3びきのヤギを連れて山へ行きました.ところが,いたずらヤギたちがまいごになってしまいます.スイスの山の子どもの素朴な生活.
表紙の絵を見て、「この子、ユキちゃんみたい」と言って、ベッドサイドに飾ってあるハイジのヤギの“ユキちゃん”のぬいぐるみを、白いヤギの横に並べていました。
三匹のヤギの名前が、「シロ、アカ、チビ」と、見たまんまで(!)、単純だね、と笑った後、ページをめくるごとに増えていくヤギたちを見ながら、「もじゃすけ」はどれか、「星」はどれかと、それぞれ名前と結び付けていました。
ふもとにあるヤギたちの水飲み場の風景が、ハイジの村のマイエンフェルトとそっくりで、ヨーロッパ留学中に訪れた懐かしい思い出が蘇ってきました。
カリジェの絵は、その1枚1枚に、アルプスの自然をこよなく愛した彼女の心が表れていて、どの季節の風景からも、動物たちの表情からも、喜びが伝わってきます。
眺めているだけで、しあわせになれる・・・そんな絵本です。
(ガーリャさん 40代・ママ 女の子8歳)
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