息子に絵本を読むようになって、いつも「どの本を選ぶか」は私には難題でした。
そこで絵本を読むのと並行して、いくつか「絵本論」のような本を読んでみました。しかし、それらの本の中にも、選書の方針に疑問を抱くものも少なからずありました。そんな中で、一番興味深かった1冊がこれでした。
この本に紹介されていたいくつかの絵本そのものが参考になったというより、むしろ、編集者としての著者の信念、熱意に共感できたと言った方が良いように思います。海外の絵本のどういった点が優れているのか、日本の昔話はどのような絵本になるべきか(画家や再話者の面から)、子どもにどんな世界を伝えたいか、明確な方針を持っておられることが良くわかり、その内容にも納得できました。
紹介されている絵本は多くはないですし、すでに知っていたり、持っていたりする絵本がほとんどだったのですが、絵本を選ぶための基準をどう持てばよいのか、そのヒントを与えてくれた本でした。 (さみはさみさん 30代・ママ 男の子2歳)
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