森の中のやおやに、二人の可愛い店員さんがいました。おさるのバブーンとつばめのエルヴィールです。
二人は仲良くてきぱきと働いていましたが、一つだけ困ったことがありました。バブーンはとてつもない食いしん坊だったのです。いろんな物をつまみ食い、とうとう店にはおばけきゅうりだけが残りました。
「船があったら、一度に品物を運んでこられるのに……」
困りはてたエルヴィールの言葉に、バブーンはおばけきゅうりで船を作ることを思いつきます。果たして二人はやおやを再開することができるのでしょうか。
『さるとつばめのやおやさん』(原書“Le Singe et lHirondelle”)は、1962年の出版以来読まれ続けている、フランスのロングセラー絵本「ペール・カストール」シリーズの一冊です。
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