「どうぞのいす」でおなじみ柿本幸造の絵本 山の駅はもう冬が間近。最終列車を見送った駅長さんは、遠くから近づいてくる列車の音に気がつきました。 あわてて合図をして止めると、止まった列車に乗っていたのは、木枯らしや雪だるまたちでした。 小学館児童出版文化賞受賞作家、市川宣子が冬の到来をイメージ豊かに描き出したファンタジー。 やさしく詩情あふれるイラストは、ほんわかと心をあたたかにしてくれます。
※月刊保育絵本として繰り返し子どもたちに読まれてきた作品を市販化しました。
どこかであり得ることではないか?と思わされた絵とお話しです。冬が来るのが楽しみになりました。こがらし、こなゆき、ゆきだるま。豪雪の地方ではありがたくないことかと思いますが、冬の風物が不自然ではなく描かれていると思いました。帰りにははるかぜやれんげのはなを連れて帰ってくる…。暖かくてすてきだなぁ〜と思いました。
くるはずのない列車に対して、「気をつけて」と声をかけた駅長さん。柿本幸造さんの絵本は絵が何よりていねいで、ユーモアも感じられて大好きです。
保育者のたまご達にも好評でした。 (こぶた文庫さん 50代・せんせい )
|