ゴロゴロ、バリバリバリ。でっかい音がして、電気が消えた。頼りになるのは、いばりんぼうの姉ちゃんのはずなのに…。懐中電灯を握って、ぼくはすくっと立ちあがった。ていでんの夜の、小さな冒険物語。
姉ちゃんと二人の時に、カミナリがなって・・・
停電になってしまったぼく。
姉ちゃんの携帯も、ベッドに持ち込んでた懐中電灯も電池切れ。
しかも、姉ちゃんは足をくじいてしまって…。
外は大雨、カミナリはゴロゴロ、お母さんはまだ帰ってこない…。
ここまで書くと、かなりドキドキな展開ですが
私も実は小さい頃に姉と二人で停電に遭ったことがあります。
私の場合は祖母のところでお風呂に入っていた時でした。
「待ってて、姉ちゃんが!」と勢い込んで出てった姉でしたが…
戻っては来ませんでした(笑)
そうなんですよ、姉ちゃんというのは非常時に当てになりません。
この「ぼく」も弱虫だったりするんですが、勇気を出して行動します。
話もとっても面白かったのですが、細川貂々さんの挿絵がまた!
かなり絶妙でした。
停電は人を成長させますね〜ホント(笑) (わにぼうさん 40代・ママ 男の子11歳、男の子7歳)
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