<サプサリ>とは韓国固有の犬。ユニークで親しみのある風貌からは想像もできないほど勇敢で、主人のためには命も惜しまない忠誠心を持っているといわれています。
このお話は、真っ暗闇の国のために、このサプサリが火をもらいに行くお話です。東には太陽の火を守る<青龍>、西には月の光を守る<白虎>がいます。
サプサリは思い切って太陽にかぶりつき、月にかぶりつきますが、太陽は熱く、月は冷たく、サプサリの体はボロボロになってしまいます。
はたして、サプサリは無事に火をとってこられるのでしょうか。『こいぬのうんち』(平凡社)のチョン・スンガクが神話的世界を駆け巡るサプサリを幻想的に描き出した秀作です。
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