コップップー!
はるくんの乳歯がぬけたその夜のことです。
窓辺に乳歯を大切においてたら
窓の外にコップでんしゃがとまっています。
はるくんの乳歯「はーは」をむかえにきたのです。
「はーは!さあ、のってのって!たのしいところへいくよ」
歯ブラシ運転手さんが運転するコップでんしゃに乗り込むと
すでに先客の親知らずのおーちゃんと糸切り歯のいとくんも乗っていました。
どうやら、このコップでんしゃは、抜けた歯が乗るための電車のようです。
でも、抜けた歯が行く楽しいところって・・・?
到着したところは、その名もハハハランド!
たくさんの抜けた歯たちが遊んでいます。
入れ歯ジェットコースターやレーシング歯ブラシ。
ハハハランドを楽しんでいたはーはですが
むしばやしきに入ってびっくり仰天。
歯みがきされてない口の中のトンネルは、くさくて汚い上に
たくさんのむしばおばけが待ちかまえていたのです。
これは大変!はーはたちは、無事にむしばやしきから逃げ出せたのでしょうか。
歯をみがくのが苦手な子、歯みがきが嫌いな子に読んでほしい一冊。
こやまこいこさんが描く可愛いはみがきの絵本では、抜けてしまった子どもの歯、乳歯のはーはが大活躍。ハハハランドで学んだはみがき音頭をマスターしようともう訓練する様子の健気なこと。すべては、大好きなはるくんの虫歯予防のため!この絵本を読んだ子どもたちの意識は確実に変化するはず。はみがき音頭をまねして、みんなではみがき はみがき しゅっしゅっしゅ〜!
歯みがきが楽しくなるといいですね。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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