少年野球チーム、ブラック=キャットに危機がおとずれた。6年生たちは受験勉強で出てこないし、エースの吉野くんもやめるといいだしたのだ。キャプテンにされた勇(ゆう)は大弱り。チームなんてものじゃない。勇は、ぐれていた秀治をピッチャーにしようとするが……。
息子は先に何度か読み、ようやく私も追っかけ読みをしました。
主人公は小学5年生。現在、息子は小学5年生。野球チームに入ってはいないけれど、野球は大好きで一人で読んでもとてもおもしろい作品だったようです。
私が読んでいるそばから息子が次は○○だよと先のことを言ってくるのがうるさかったこと。
期せずして、キャプテンになってしまった少年の戸惑いが丁寧に描かれています。
誰もがすべて中心人物になりたいわけではなくて、トップになるのを敬遠してしまう子どもの気持ち、私も自分が長になってしまう経験をした年だったので、少年の気持ちに共感しながら読めました。
後藤竜二さんのもの、男の子は一度は読んで育つものかもしれませんが、どこかで出会ってほしいなあと思います。
野球少年で普段は本には興味はないけれどというお子さんにも読んでいただけたらと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子11歳)
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