森の緑のにおい、あぶらぜみの声、川のせせらぎ、涼風――。夏の森の空気をそのまま伝える、清涼感がいっぱいの一冊です。川で気持ちよさそうに洗濯する子供たちの光景は、水に触れる心地よさを想起させてくれます。かえるくんが流されてしまうエピソードには、ちょっぴりハラハラドキドキ。後半は、仕事を終えた充実感がいっぱいです。
昔はみな、こうやって手で衣類を洗ったこと、今でも機械を使わない国や地域では手を使っていることなど、子供たちに教えてあげるいいきっかけになりそうです。きっと、子供たちはハンカチや小さな衣類などで、進んでお洗濯することでしょう。
――(ブラウンあすか)
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