はじめて文字を読むよろこびをあたたかく描いた絵本。
昔むかし、あるところに、とお話は始まります。 子どもたちはお話を聞きながら、ある日、気づきます。 お話が文字を読むことから始まることにです。 子どもたちが文字を発見する魔法の瞬間です。 子どもたちはわくわくしてたずねます。「この字、なんて読むの?」 よろこびに満ちて、はじめて読む文字を家族ひとり、ひとりにたずねます。 ひと文字ずつのひろい読み――文字を読む第一歩をおたのしみください。
絵本というより幼年童話に近い体裁です。
日曜日の朝、よしおくんは、家族に文字の読み方を教えてもらうのですね。
絵本(といっても、実はこの作品そのもの!?)の字を、一文字ずつ。
文字を覚える喜びが伝わってきます。
それぞれの文字に秘められた語彙の豊富さに改めて気づかされます。
そして、明るい言葉ばかりというのも、嬉しいです。
大好きな家族に教えてもらうというのもポイント。
その文字には、家族の存在が隠し味で刻み込まれるのです!!
幸せがいっぱい伝わってきます。
そして、一年生になる喜びも。
この初心、大人ももう一度かみしめたいものです。 (レイラさん 50代・ママ )
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