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アフガニスタンから逃れてきた10歳の難民アリの体験した本当のお話。他国に逃げてきた子どもやその家族がこうむるであろう疎外感や、一家離散の苦しみ、悲しみ、困難をのり越えていくための一筋の希望を語る。
世界には6530万人の難民がいると聞いて、その数の多さに驚きます。
そんな難民の子どもたちを取り上げたシリーズの1冊です。
扮装地帯のアフガニスタンから、ヨーロッパに逃れたアリ少年ですが、パスポートを持っていなかった両親とは空港で引き離されて、おばあさんと二人暮らし。
この無情にはがっかりしました。
両親と再会できるまでは、アリの心に平和は訪れないのでしょうね。
なかなかヨーロッパの子どもたちと打ち解けないと言うことは、頭でしか理解できないけれど、言葉の壁、文化の壁、異端であるという存在の壁が子どもたちの残酷さの中にあるのでしょう。
正義の味方が大好きというアリ少年。
やっつけたい悪者がいっぱいいるのでしょうね。
電話で両親の無事が確認できた安堵でお話が終わりますが、一日でも早く一緒に暮らせる日が来ることを祈ります。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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