ふたごの魔女の、ソランとサラン。
ふたりはくらべっこが大好きです。
今日も今日とて、どちらがよりおおきなドーナツをつくれるかで、くらべっこ!
魔法を使って、あぶらをグツグツ、タネをこねこね――
こんがりおおきなドーナツがたくさんできあがりました!
でも、たくさんつくりすぎてしまったふたりは、あたらしいくらべっこで勝負することに。
種目はなんと、魔法で飛ばす巨大ドーナツの輪投げ!?
クッションみたいに分厚いホットケーキがあって、背丈ほどにおおきなドーナツがあって、ああ、こんがりフカフカの、いい香りまでしてきそう……
そんなにおおきなお菓子をつくるのだって、魔法を使えばスーイスイ!
たのしい魔法とおいしいお菓子、こんなにワクワクする組み合わせがあるでしょうか?
魔法でおかしづくりにいそしむ前半から、後半はおどろきのくらべっこ対決に。
魔法で海を越え、地平のかなたへとんでいくドーナツのゆくさきは――?
つぎつぎと意外なものに輪を通すドーナツに、ふたりの対決もエスカレート!
ドーナツをより遠くまでとばしたのはだれ?
よりすごいものに輪をとおしたのはどっち?
子どもの見た夢を形にしたような、楽しくおいしい一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
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