太鼓が大好きな男の子タンボは、村にやってきた白人の男が無闇に動物を殺すのを見て、動物たちを遠くに逃がすように太鼓をたたいて合図を送りました。翌日から、動物が一匹も見つからなくなりましたが、一頭だけ現れた見事なインパラを、男とともに追っていくと、森の池のまわりには、命の水を飲むたくさんの動物が……。アフリカを舞台に自然への畏敬と命の尊さを描いた絵本。(「こどものとも」77号)
この本は、いろいろと問題があり、挑戦した本だ、と別の本で見たことがあります。確かに誤解をうみそうな、そしてさまざまな問題を含んだ本と思います。しかし、そういう、答えはひとつ、的な本が多いなかで、子ども自身も考え、親も考え、みなで考える本だと思いました。生きていることの素晴らしさ。ことばでいうのは簡単ですが、その、生きるという輝きがこの本から伝わってきました。 (もぐもぐもぐもぐさん 30代・ママ 男の子4歳、男の子1歳)
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