まあるい形に目がふたつ。
鼻がひとつに、口もひとつ。
これだけであっという間に・・・「かお」の出来上がり!
口が大きく開いて「たのしい顔」、ヘの字になれば「かなしい顔」。
目がつりあがって「おこった顔」、眉毛もさがって「こまった顔」。
ふしぎ、ふしぎ!
パーツは一緒なのに、形がちょっと変わるだけで、こんなにも表情がくるくる変わっちゃう。
さて、甘いものを食べた時にはどんな顔になる?
いたずらする時には?
ママの顔はどんな顔?パパはどの顔に似ている?
あかちゃんは「かお」が大好き!
だから、ページをめくるたびに色んな「かお」が登場するこの絵本。楽しくて仕方がないはずです。
そのうちに大好きな「かお」のページができたり、まねっこしはじめたり。「ママ」なんて指さしをはじめたりして!
そんな様子の変化を見られるのも、絵本を読んであげる時の醍醐味ですよね。
作者はあの柳原良平さん(「アンクルトリス」と言えばピンとくる?)。小さい子どもたちに向けた絵本もたくさん手がけられているのです。だけど、色合いといい、軽妙な線といい、そのセンスの高さに大人もついつい顔がほころんでしまいます。
さあさあ、最後はみんなの「いいかお」を思いっきり見せてくださいね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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