このお話は、クレメント・ムーアの詩がもとになっています。
サンタクロースの姿のイメージを決定づけたと言われていて、
昔から世界中で愛されつづけています。
洗練された切り絵で、シルエットが作り出す世界に思わずうっとり。
雪の降る、しんと静まりかえった、クリスマス・イヴの夜を、
まるで、本当に覗いているようです。
月のあかりに照らし出された影に、すこしドキドキしながら、
ページをめくっていくと、そこにはだれもが大好きなあの人が!
黒と白の切り絵のなかに、すこしずつ挿してあるクリスマスカラーの赤、緑、金が、
とても神聖な雰囲気をかもし出しています。
文章も、心に静かに響いてきます。
「すこしの あいだ さくさくと
トナカイたちが うごいている
ひづめの 音だけが きこえていた」
最後のページ、言葉では言い表せません。
ただ、大切な人と、クリスマスを過ごしたいと、思うことでしょう。
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