田中久重は江戸時代に天才的な機械職人として地元九州で有名でした。その高い技術力は精巧なからくり人形の製作や万年時計の製造へと続いていきます。日本で初めての蒸気機関の製作、瞬間に世界へ情報が届く電気通信の機械も外国製を参考にして自分で考えて作り出しました。技術一筋に生きたその人生を久重自身が語ります。
親の私たちの時代もそうでしたが、子育てをしていて、学歴社会・実力社会をいまだ痛感させられて息苦しくなることも正直あります。
子供の進学を考えてくる年齢になってきたからかも知れませんが。
でも、人生長い。学ぶ気持ちがあればいくつからでも何かを手にできるのかも知れない。
自分に合う何かに巡り会えるのかも知れない。
どこか希望を感じられる本でもありました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子12歳)
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