あいうえおうさま、あさの あいさつ。あくびを あんぐり、ああおはよう。ちいさいひとたちへ、もじとことばのゆかいなえほん。
5歳の下の子に読み聞かせていたら、
一人で漫画を読んでいた8歳の上の子もやって来て、
王さまにツッコミ始めました。
幼児さん向けだと思いこんでいた私には、嬉しい誤算でした。
この絵本は、
例えば「あ」のページには
「あ」を多用した、王さまの愉快なエピソードを絡めた文章と絵、
さらに、背景に「あ」がつく雨・アザラシ・あさがお等のイラストもレイアウトされており、絵探しも楽しめる、といった構成。
たった4行の短い文章に、
語呂が良い言葉遊びと王さまのツッコミどころ満載のエピソードが共存しているのがお見事!
以前、王さまシリーズを読んで、失敗を見てきた息子達は
「王さまは相変わらずしょうがないなぁ」と余計に可笑しかったみたい。
4行の文章から空想が広がり、王さまの超短編集みたいに楽しんでいたのかもしれません。
上の子のお気に入りは「け」
「ゲームにまけて けらいにけちつけ けんかになって けがしたおうさま」
夜、布団にくるまってからふと思い出し、一人で呟いてケラケラ笑っていたほどです。
自然に覚えて、言いたくなっちゃう、さすがの寺村輝夫マジック!
幼児さんの絵本と決めつけちゃもったいない、
50音をとっくに覚えた小学校低学年にもおすすめの
楽しい言葉遊び絵本です。 (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
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