母になってわかる事、母にならなくてもわかる事、
同じ位たくさんあります。
でも、生まれてきた我が子を見ると何かスイッチが入る、というのも確かです。
まず赤ちゃんのその小ささを知り、赤ちゃんの体温を知ります。
そして、そうやって生まれたであろう自分を知り、育ててくれた母をも知る事にもなります。
更に、我が子の不安や痛みを知り、喜びを知り……
やがてその子が親になり。
こうして繰り返されてきた、大きな命の流れを、シンプルな言葉であらわしてくれているのがこの絵本なのです。
母になったばかりの人、子育て真っ最中の人、子ども、自分の母親。
読む人の心をそれぞれに映し出してくれる、そんな絵本なのかもしれませんね。
「すべてのおかあさんとその子どもたちに……」という導入の通り、
全ての女性にとって、どこか感じ入るところがあるのではないかと思います。
さて、あなたの心には、どう映るのでしょう?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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「あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、 その いっぽん いっぽんに キスを した」ではじまるこの絵本には、母であることのすべてがつまっています。親でいることの喜び、不安、苦しみ、つらさ、寂しさ、子どもへの思い――普遍の真実が、あたたかな絵とシンプルな言葉で語りつくされ、読む人たちの涙をさそいます。だれもが一生の宝物にしたくなるような絵本です。
2007年、アメリカで発売されるや、アメリカじゅうの母親を号泣させ、NYタイムズやAMAZONの児童書分野で、ハリー・ポッターをおしのけて1位の座を獲得しました。
母親や、これから母になろうとしている女性、巣立とうとしている子どもたち……それぞれの立場で読むことができて、それぞれの感動を味わえる一冊として、たくさんの方に愛されています。
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