「じりりーん じりりーん
なっているのは なあに
じりりーん じりりーん
まだ なっています」
なっているのは、ちょっと懐かしい、ダイヤルを回す黒い電話。
ねむいモモちゃんは目をこすりながら電話にでます。
「もしもし モモちゃんです」
かけてきたのは誰だと思いますか?
「もしもし わたしは
きらきら ひかって
まぶしいものよ」
いわさきちひろさんの水彩画が美しい1970年発売のロングセラー。
赤いおひさまや黄色いちょうちょが、まぶしいほどみずみずしく、色あざやか。
幼い記憶の中で「こちら のはらのタンポポでんわきょく おつなぎしまーす」というところも大好きでした。
「もしもし」から「おはよう」そして「おさんぽ」へ。
外の世界への誘いが展開するすてきなあかちゃん絵本。
朝のひかりの中で、一日のはじまりに読んであげたい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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