「はじめてのおつかい」
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いつつ(5歳)のみいちゃんは、ある日ままからおつかいを頼まれます。
「あかちゃんの ぎゅうにゅうが ほしいんだけど、まま ちょっといそがしいの。ひとりでかってこられる?」
いままで一人で出かけたことが一度もなかったみいちゃんは驚いて飛び上がりますが、「うん!」と引き受けます。
百円玉を2つ握りしめて、坂のてっぺんにあるお店まで向かいます。道中どきどきのみいちゃんは坂で転んでしまい、手足がじんじん、百円玉がころころ...
お店では声を振り絞って「ぎゅうにゅう くださあい!」と叫びますが、なかなかお店のおばさんに気づいてもらえません。ようやく牛乳を買うことが出来てほっとして、ずっと我慢していた涙がぽろりとこぼれます。
帰り道、坂の下で、ままが赤ちゃんをだっこして手を振っていました。
誰もが体験する「はじめてのおつかい」。そのドキドキする心情をみごとに描いた作品です。素朴なタッチの挿絵がすがすがしく、共感を呼びます。子供達はみいちゃんといっしょにドキドキしながら聞いているようです。
親の立場から見てみると、ままの心情がよくわかります。このおつかいは「牛乳を買ってきてもらう」ということよりも、親としてみいちゃんの自立心を育むためのものでしょう。その証拠に、買い物に行かせたお店はふたつめの角をまがった坂の上(絵がつながっているので追っていくとわかります)と、近所なのですが、みいちゃんが買い物を終えたときには、ままは坂の下まで来ています。
おつかいに出たみいちゃんをよく見ると、右手と右足がいっしょに出てしまっています。この作品には他にも細かい描写にいろいろと遊びがみられて楽しめます。どんなことか...それは「みんなの声」をご覧ください。
子どもがいつか必ず経験する、はじめてのおつかい。ひとりのおかあさんが、子どもの体験をもとにつくったお話を、さわやかな絵本にしあげました。
子どもが一緒になって体験します
知らないお子さんはいないのではないかというほどの名作です。みいちゃんと一緒に読んでいる子どもも初めての体験の中にいるのです。みいちゃんがハッとすればハッとなり、ドキドキすればドキドキし、ころんでお金を落とした時など泣きそうになります。
ストーリーだけでなく懐かしいような町の風景。細かい絵の書き込みなど何度読んでも楽しめます。パズルの様です。さりげないポスターの中にご自分を登場させている林明子さんのユーモアも楽しいです。ぜひ、じっくり見て欲しいです。
(ちゃちゃ丸子さん 30代・千葉県千葉市 男9歳、女6歳)
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