ぽかぽか暖かいある日に、こおろぎのぼうやが生まれました。 大きなこおろぎが羽根をこすってありさつします。「ころころ・りりり・・・」 こおろぎぼうやもあいさつしようと小さな羽根をこすりますが、音が出ません。 こおろぎぼうやは、次々にいろんな虫たちと出会います。ばった、かまきり、いもむし、せみ・・・ みんながこおろぎぼうやにあいさつしてくれるので、こおろぎぼうやも小さな羽根をこすりますが、やっぱり音が出ません。 そしてこおろぎぼうやは仲間のおんなのこを見つけました。 そのこにあいさつしようと思ったこおろぎぼうやが、もう一度羽根をこすると・・・
こおろぎぼうやが、もう一度羽根をこすると・・・最後のページを開く子どもたちの驚きの表情が眼に浮かぶようです。 そうです、絵本からこおろぎの鳴き声が聞こえてくるのです! このアイデアは秀逸です。こおろぎぼうやが次々と虫達に出会い、その度にあいさつしたくても音が出ない、読み手ももどかしい気持ちになっているときに最後の最後で音が出るという展開によって、そのアイデアが最大限に生かされています。 2,400円と普通の絵本よりも高い理由は、音の出る仕掛けにあります。この驚きはきっと大人になっても覚えていてくれるもの、そう思うとプレゼントによいのではないでしょうか。
だんまりこおろぎがはじめてないたのは?? 色鮮やかな貼り絵で描く音の出る絵本。見る人の感性を豊かに育みます。
こおろぎぼうやが、いろいろな虫に出会ううちに、少しづつ少しづつ
成長してゆきます。
虫たちの様子、周りの自然の様子が、美しい色彩になって
描かれています。
訳が素敵なのか、お話も、楽しいです。
虫の声や表情を表す音がたくさんでてくるのもいいです。
最後、同じくらいの女の子に出会ったとき、坊やはもう
大人になっていたのですね。
コオロギの羽音は素晴らしい贈り物です。 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
|