豆太は、爺さまとふたり、峠のりょうし小屋に暮らしていた。五つになっても、夜中にひとりで小便にも行けない臆病な豆太。ところが、ある夜、大好きな爺さまが倒れて、豆太は寒い夜道を、ひとり泣きながらふもとの医者さまを呼びにいった。その帰り道、豆太が見たものは……。豆太と爺さまの心の交流を軸に、勇気とはなにか、本当のやさしさとはなにかを、豆太の心の成長をとおして描きます。
こんなに思い入れをこめた紙芝居はそうはないのではないでしょうか。23場面の大作の中で、小さな豆太の爺様に対する思いを臨場感たっぷりに表現しているのと、重厚な絵の効果で、とても演じ応えのある紙芝居です。その上で効果音、バックミュージックといたせりつくせりの脚本になっています。
しっかりと練習することで、奥深い読み聞かせになりそうです。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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