子どもたちに〈おはなし〉をせがまれたマンザンダバは、〈おはなし〉を探しに出かけます。動物たちにたずねてまわりますが、なかなか見つかりません。ウミガメの背に乗って、海の底へつれていってもらうと、そこには……。
かつて文字を持たなかったアフリカの人々にとって〈おはなし〉は、風習や歴史を伝え、自然を解釈し、子どもたちに生きる知恵を与える、文化の土台でした。 南アフリカのズールーの人びとに伝わるむかしばなしです。
南アフリカの昔話と知り、興味をひかれて読んでみました。「おはなし」を探しに行くお話を読むって、おもしろいなあと思いつつ読みました。思ってもみない展開が新鮮でひきこまれました。また、力強い版画の挿絵が魅力的で、南アフリカの雰囲気が伝わってきました。楽しかったです。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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