絵本界の中でも群をぬく「食いしん坊」ぶり。更にちょっぴりの「よくばり」が絶妙にブレンドされて、とんでもない行動に出るセンシュちゃん。キャンプではみんなのご飯を・・・、たなばたではみんなのお願い事に・・・!ここまで来ると、ただただ面白い。だって、「常識」の範囲内だったら絶対あり得ないような出来事ばかりが起こるんですから。 第1作目からかなり久しぶりの登場ですが、エピソードの内容も更にパワーアップ。特に、寝袋に入ったセンシュちゃんを見て、くまが○○と間違えるシーンはお気に入り、何回読んでも笑ってしまいます。コマ割りでコミックに近い表現方法だけど、小さな子でもわかりやすく、最後の場面では一緒に幸せな気持ちになれると思いますよ。 センシュちゃんみたいな子、身近なともだちにいたら、ちょっと大変そう。でも、憎めない。子ども達の世界って、意外とこんな感じの様な気もします。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
食いしん坊のセンシュちゃんの楽しい毎日。欲ばりだけれど憎めないセンシュちゃんとやさしいウオットちゃんは、 仲間たちと仲良く暮らしています。キャンプに出かけたセンシュちゃんはみんなのごはんを食べてしまいます。 仕方がなくお腹をすかせたまま眠りますが、夜中に森のくまさんが! 表題作はじめ、「びっくりしおひがり」「たなばたさま」「ゆきだるま」「たこあげたいかい」の 季節のおはなし5話が楽しめます。
お話自体はとてもおもしろかったと思います。けれども、マンガのようなコマ割りの絵本は、私はあまり好きになれません。活字を読むことに慣れていなかったり、文章を読むことがあまり好きではないお子さんの「活字入門絵本」としては良い絵本だと思いました。 (さくらっこママさん 40代・ママ 女の子8歳、男の子6歳)
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