お花見といえば桜。桜は日本人にとって一番馴染みのある木かもしれません。でも、お花見のとき以外の桜の姿は、意外と知られてはいないのではないでしょうか。花が散って葉桜になると、葉陰には小さなサクランボが実り始めます。夏には木は虫で大賑わい。秋になると、葉は赤や黄色に色を変え、冬には葉をすっかり落とします。よく見ると、枝の先には小さな蕾が…。一本の桜の一年を、長年の観察にもとづく精緻な絵と、リズム感のある文で描いた作品です。桜の生命の営みと輝きを感じてください。
読み聞かせの勉強会でこの本を知りました。
その時にこの本がいいと思ったところは次の点です。
・絵が美しく繊細に描かれているところ
・年齢を問わずに楽しめるところ
・季節を問わずに読み聞かせに使えるところ
みんなが良く知る桜。花も見たこともあるし、一年の移り変わりも知っている。でもそこをじっくり楽しむことってあまりないような気がします。
花が咲くとニュースになるけど葉が散ってもニュースにはなりません。
花が散るとサクランボができるよなぁ、そういえばこんな葉っぱだったっけ、冬の間は硬い芽がじっと寒さを耐えているんだよなぁ…。
そんな当たり前にみんなが知っているようなことは、実は忘れられがち。
春だけではなく、桜の一年を丁寧に紹介している本です。
桜の一年を知る科学絵本としても、桜の一年を一緒に旅してみる物語の絵本としても楽しめる素晴らしい本だと思います。
年度最後の読み聞かせに使いました。
この本の読み聞かせには一番いい季節だと思いました。
(1ページ目と同じ季節なので)
でも桜が咲かない時期でも、読み聞かせには対応できると思います。
「今の桜の木はこんなだよね。」という感じで、途中から読み始めても面白いかもしれません。
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読み聞かせに使った学年:1年生
子供の反応:★★★★☆
読み聞かせ所要時間:3〜4分 (きよぴこさん 30代・ママ 男の子12歳、男の子10歳)
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