いつもよりずっと冷える空。
ほら、降ってきた。
「ゆき ふわ ふわ ふわり」
どんどん降って、どんどん積もって、公園は一面真っ白の雪景色。
子どもたちも犬たちも大喜び。
雪を手の中に丸めたら、まっしろしろのまっしろちゃん!
可愛い雪玉がたくさん出来ていくよ、ふ ふ ふ。
たくさん積み上げて作った雪だるまも、にっこにこの太陽さんの光を浴びたら溶けていきます。
「じゅわじゅわ じゅわん」
歌人・東直子さんと画家・木内達郎さんが言葉と絵で季節の風景を印象的に描き出していく「きせつのおでかけえほん」シリーズ。お二人の感覚を通して、私たちはその季節の空気感を絵本の中で体感できるのです。
雪が降る日は特別な日。いつもと違う、真っ白で美しい世界。
触れば冷たくて、ふわふわで、しゅわんって溶けて。降りやんだ後の空気は澄み渡っていて…。
透き通るような色彩と、愛らしくて軽やかな言葉の表現で、直接手や体で触れる子どもたちの様々な感覚が伝わってきます。
「実際に触れたらどんな感じなんだろう? 早く雪が降らないかな」
素直にそう思わせてくれる一冊です。
さあ、雪がたくさん降った日は、外で存分に遊ばなきゃね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む