「ねずみくんのチョッキ」
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お母さんの手作り、赤いチョッキを着たねずみくんは、とても誇らしげです。あまりすてきなチョッキなので、お友だちまでが「いいチョッキだね。ちょっと きせてよ」と、次々に拝借。アヒル、サル、アシカ、ライオン、ウマ、ゾウ……、みんながみんな試着して、小さなねずみくんのチョッキは、最後に……。
最後が一体どうなってしまうのか。サイズの大きな動物が順々に登場し、体の大きさに合わせて赤いチョッキがどんどん伸びていってしまう光景は、ハラハラ、ドキドキ。抹茶グリーンが基調のページに、チョッキだけ赤く着色した鉛筆画のイラストが映え、読者の目はその変貌振りに釘付けになることでしょう。
最終ページの光景に、ちょっぴり安堵感。「よかったね、ねずみくん」と声をかけずにはいられません。
――(ブラウンあすか)
○あらすじ
おかあさんがあんでくれた赤いチョッキをきたねずみくん。
そこへ動物たちがやってきて、「ちょっときせてよ」とつぎつぎにチョッキを着ていきます。あらあら、チョッキはどんどんのびて・・・
○編集部より
シンプルなくりかえしの語り口で、読み聞かせでもこどもたちに大人気の絵本です。
1974年の出版以来、読みつがれているロングセラー。
やさしさあふれるねずみくんの世界は、こどもたちから大人まで愛されています。
動物たちの個性をいかして描かれたユーモアのある展開には、ちいさくても大切なものがあるんだよとメッセージが込められています。
この本が愛読書だったこどもがお父さん、お母さんになって、今度は自分のこどもに読み聞かせている、という素敵なエピソードも数多く聞かれます。
愛されつづけるねずみくんと、おともだちになってみませんか?
単純でカワイクて優しいからお薦めっ!!
だてに発刊28年の間に版を重ねていないと思う。
まず主人公のねずみくんの絵がカワイイ! 特に“びっくり”したときなんて、文句なしに笑える。その他、動物たちが出てくるが、どれも同様に妙に人間臭いところがあるものの、きちんと描かれていて、そして笑える…。
話の内容が、結果、悪気はナイもののねずみくんのチョッキを再生不可能状態にみんなでしてしまうわけだが、ちっともイジメにはなってなくて、むしろ『あなたもいかが?』『ボクにも貸して!』といった、優しい気持ちからなっているものであることがこの本の優しさ、可笑しさにちゃんとなっているのだと思う。もちろん、最後の仲直りの仕方なんて絵本ならではで、それがまたこの本のよさを引き上げているように思う。
もうすでに中2、小6となってしまった子供たちであるが、やはり気持ちは同じらしく、TVなどでカワイイねずみが出てきたりすると、今でもこの絵本が話題に上る。もちろん、小さな頃、夜寝る前に2人を両脇にして読み聞かせをしたという思い出がこの絵本の魅力を倍にしていると、親として自負してはいるが。
その後シリーズ化され、そのどれもがおもしろいものではあるが、原点ともいうべき『ねずみくんのチョッキ』が、私たち親子の未だ愛すべきこの1冊になっているので、自信を持ってお子さんのおられる家庭にお薦めしたいと思う。
(ミス・HATさん 40代・埼玉県川口市 男13歳、女12歳)
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