ねずみくんがうれしそうにモミの木を抱えてやってきましたよ。
「クリスマスツリーをつくって ねみちゃんをおどろかせるんだ」
だけど、あひるくんたら「ガーガー ガッハッハ〜 ちいさい ちいさい」
ねずみくんがせっかく飾りつけたツリーを笑って、自分のツリーを自慢げに見せます。
「どうだい おおきいだろう」
ところが、今度はうさぎくんが「キュッキュッ キュッハッハ〜 ちいさい ちいさい」
さらに、ぶたくん、くまくん、ぞうさんが自分のツリーを持ってきて、いばるんです。
あれれ、ツリーがおおきいからってそんなにいばらなくても・・・。
そこへ登場したねみちゃん。ねずみくんよりさらにミニサイズのツリーに、みんなは思いっきり大笑い。
「わー ちいさい ちいさい ちいさすぎだ〜 パオッ ウオホッ ブフッ キュッ ガァハッ ワッハッハッハッハ」
でも、ねみちゃんは「ちょうどよかったわ うちへいらっしゃい」と、にっこり笑顔!?
なんだろう・・・と、おうちに行ったみんなは・・・ビックリ!
なぜならちいさなツリーは、おおきな、あるものの飾りだったのです!(うわー、おいしそう!)
ねみちゃんを笑ったみんなは、消え入りそうな表情。お礼をしなくちゃと、考えたこととは・・・?
最後のどーんとおおきなしかけページをお楽しみに!
それぞれのツリーにつるされた、足のかたちの靴下がかわいい。
動物たちの笑い声も、読み聞かせで盛り上がりそうです。
すてきな見どころがギュッとつまった、ねずみくんシリーズ第19作目。
クリスマスらしい真っ赤な枠に、黄色いお星さまの色が愛らしい絵本。
ねずみくんとゆかいな仲間たちからのプレゼントですよ。メリー・クリスマス!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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