この絵本の主役は「せんろ」。
広い野原の真ん中で、線路と線路をつなぎます。
みんなでどんどんつなげば、どんどん長くなり、
線路はどこまでも続いていきます。
もっともっと。
山があれば、トンネルを掘り、
川があれば、橋をかけ、
線路はもっともっと続きます。
今度は道があったよ。さて、どうする?
この絵本を読んでるうちに思い出すのは、あの興奮。
…そうだ、子どもたちは「せんろ」が大好きだったんだ!
体を動かしたり、頭を使ったりしながら、
線路は広い野原を越えて、山越えて、川も道も越えていき、
ぐるっとひとまわり。つながった!!
仕事をやり終えた充足感に包まれている頃、
煙を吐き出しながらやってくるのはもちろん…。
遊びの中から生まれた愛らしい絵本だけれど、
そこに描かれているのは、夢のような壮大な景色。
テンポの良い展開に、リズミカルな言葉の繰り返し。
読み進めながら、イメージはどこまでも広がっていくのです。
竹下文子さん&鈴木まもるさんコンビによる大人気「いっしょにあそぼうよ!」シリーズは、毎日読みたいお気に入りの絵本として、小さな子どもたちからも絶大な人気を誇っています。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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