天晴れなラストシーンに、子どもの頃の懐かしい気持ちがよみがえります。
くれよんのなかまたちは、次々と箱を飛び出して、真っ白な画用紙に絵を描き始めます。きいろくんはちょうちょを、あかさんとピンクちゃんは花を・・・。だけどくろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、なかまにいれてもらえません。くろくんがさみしそうにしていると、シャープペンのお兄さんがやってきて、くろくんに秘策を授けます。
子どもにとってクレヨンは特別な存在。仲間はずれになってしまったくろくんのせつない気持ちに共感し、そして迎えるハッピーエンドに安堵することでしょう。 大人は子どもの頃の気持ちをちょっぴり思い出すことが出来る、そんな素敵な作品です。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
クレヨン達は、真っ白な画用紙を見つけて大喜び!チョウ、お花、木…。みんな、つぎつぎと描いています。ところがくろくんだけは仲間に入れてもらえません。でも…。記念すべきシリーズ第1作!
3歳の息子と読みました。
真っ黒になってしまった紙からきれいな花火が出てくるということが
どうしても納得できなかったようで、「やってみよう」という
ことになりました。
2回しか読まずにやってみることになったのですが、
「最初はきいろ、ちょうちょ」「あかさんがお花」
「くろくんは入れてもらえないんだよ」などなど、断片的では
ありますが、ストーリーにそって進めていくのでびっくり。
子供は集中して聞いているんですね。。。
小さな紙でやりましたが、塗りつぶすのは意外と大変で、
「くろくん頑張ったんだね」と感心していました(笑)。
そして自分でシャープペンを使い線を引いた時には
「きれーーーーい」と一言。
絵本のテーマは仲間外れであったり、友情であったりと
深いと思いますが、それはどこまで理解できたかわかりませんが、
いつもとはすこし違う遊びができ、楽しさを共有できたので
おすすめしたいと思います! (ぐーたれさん 30代・ママ 男の子3歳)
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