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“のりちゃん”の銀河鉄道

“のりちゃん”の銀河鉄道


出版社: 文芸社ビジュアルアート

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作品情報

発行日: 2007年05月
ISBN: 9784862642233

ベストレビュー

『”のりちゃん”の銀河鉄道』を読んで

 『”のりちゃん”の銀河鉄道』は大阪府豊能郡豊能町吉川地区を舞台にした作品です。しかも、同町同地区の実話を基にして作られた創作童話です。というのも過去にNHKや民放のワイドショー番組やニュース番組等で何回も放映され、紹介されて話題を呼んだ”桜谷軽便鉄道”という実用軌道の個人鉄道を開発された豊能町吉川地区在住の持元 節夫(もちもと せつお)氏の鉄道開発の業績を基にして作られた創作童話です。私自身、同氏の開発された”桜谷軽便鉄道”のことを何回かテレビでも目にしたこともあり非常に凄いと思い、驚きました。最初は御自宅のお庭の周囲に15インチの軌間の実用軌道のレールを敷設してそこに路面電車や蒸気機関車で牽引される客車列車を走らせて近所の人やインターネットで同鉄道の情報を見て訪ねに来られた方に乗せて走らせて楽しませておられたようです。そして、更により広い土地で実用軌道の鉄道に多くの人に楽しんでもらうために豊能町吉川地区内の住宅地内に新たに開発された緑風台という広い土地に同じく自宅の庭と同様に実用軌道のレールを敷設して鉄道を走らせることに成功なされます。私自身、その光景をテレビで放映されているのを見て本当に凄いなと思いました。 その業績が更にストーリーのついた創作童話にまでなったというのをインターネット上で見て大変驚きました。確かに同氏の実用軌道の鉄道の業績は児童文学のいいネタになり、それが実際に童話化されて世間に認知され出したら大変話題性を呼ぶと同時に益々、”桜谷軽便鉄道”の認知度が高まり、更なる人気上昇にもつながっていくのではないかなと思いました。

 それで実際に『”のりちゃん”の銀河鉄道』を私自身拝読致しますと同氏の実用軌道の鉄道が敷設された庭と緑風台の二箇所の鉄道が二箇所とも非常に魅力的な形で登場します。読んでいてこれは鉄道ファンの方でなくても凄く魅力を引き付けられるなという思いが致しました。

 そして、肝心の”桜谷軽便鉄道”の童話化である『”のりちゃん”の銀河鉄道』は持元氏をモデルにした豊能町吉川地区の住宅地内に住む岸本 和夫(きしもと かずお)という75歳のおじいさんとその近所に住む私立小学校に電車通学する中沢 法子(なかざわ のりこ)(『通称”のりちゃん”』)とのふとしたことが切欠で岸本さんが自宅の周囲の庭に実用軌道の個人鉄道を敷設したことで芽生える二人の心の交流・絆を描いた物語作品になっているようです。その二人の言葉のやり取りにも本当に暖かい人間愛というのか、本当の祖父と孫娘以上の愛の絆というものをひしひしと感じました。

 また、『”のりちゃん”の銀河鉄道』の作品の舞台はその中心はあくまで大阪府豊能郡豊能町吉川地区ですが、作品の前半には京都府亀岡市や京都市嵐山地区も作品の舞台として登場するようです。亀岡市の二大観光資源である保津川下りと嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車が登場したり、また、嵐山地区では岸本さんと”のりちゃん”の二人が一緒に人力車に乗って落柿舎など嵯峨野散策を楽しむ光景は読んでいて本当に魅力を感じました。また、それらの実在する観光資源の登場もこの物語作品の魅力を感じさせる大きなポイントになっているようにも思いました。

 それから、今までの小説作品を読んでいて亀岡市内に実在するこの二大観光資源をフルに用いて作られた物語作品というのも未だかつて見たことがありません。従って、この作品が世間の人々により広範囲に認知されますと豊能町だけでなく、亀岡市にとっても自身の街の大きなPRにもなるのではないかなという具合に思いました。
 
 大体、物語作品は内容的に見て、小学校高学年以上とは思いますが、中学生、高校生、更には大学生から一般の社会人に至るまで、読み応えのあるレベルの作品になっているのではないかなと思います。また、鉄道ファンの方でなくても、凄く内容的に引き付けられる不思議な魅力を持っているなと思いました。これからも老若男女を問わず、より多くの年代層の方々に読んで頂ければいいなと思う作品だと思いました。

 また、この作品をお書きになられた作家の方も物語作品を読んだ後で著者のプロフィールを拝見致しますと持元氏と同様に豊能町在住の方のようで更にあとがきを拝読致しますと同氏の実用軌道の個人鉄道開設の業績を豊能町民として童話化することによって認知度を高め、更に同鉄道のより一層の人気上昇を図りたいいうのが作品の執筆の動機の根幹であったという具合に記載されているようでした。この作品をお書きになられた方の同町民として同鉄道の更なる発展を祈念する思いがひしひしと感じられました。そのことも私がこの童話作品により一層の魅力を感じた原因の一つでもありました。この童話がアニメ化など二次的利用がなされるとまず鉄道ファンの方々を中心に関心が高まり、大ヒットしていくだろうと思います。一日でも早くそうなってくれればいいなとひしひしと作品を読んでみて感じました。今後本当に多くの支持層が得られればいいなと思います。


(名もない童話作家さんさん 40代・その他の方 )

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