「ようちえん いくの いやや、いやや、いややー」
とにかくみんな、よく泣いております。
たけしくんが、まなちゃんが、つばさくんが・・・朝から全身で「いややー!」。
よくある光景、とひとくくりにしてしまうのは簡単だけど、どうやらみんな、それぞれ立派な理由があるみたい。
イスのマークが気に入らなかったり、いちごが好きなのに「ももぐみ」なのがいやだったり。
すごく可愛らしいけど、本人たちにとっては深刻な問題。(とりあえず今日のところは、ね。)
「あぁ、わかるわかる」「私も一緒!」「うちの子が泣いているのも、もしかして?」
なんて、全ての世代の共感を得てしまうのは長谷川義史さんが子どもたちの気持ちを代弁してくれるから。油断していると、最後のページで泣かされてしまいますよ(笑)。
ユーモアと優しさにあふれたこの絵本、親子で元気をもらって、いってらっしゃーい!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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今日もだれかが泣いている。たけしくんとまなちゃんとつばさくんが泣いている。「ようちえんいくのいやや。ようちえんいくのいやや。ようちえんいくのいやや−!」
子育て経験のある人ならば、「あるある!」と思わずうなずいてしまう朝の光景。なんでいやなのかな…。「えんちょうせんせいにあいさつするのがいややー」「ももぐみやからいややー」理由はいろいろ。でもね、本当は…「おかあちゃんといちいちいっしょにいたいだけなんやー」。
子どもの気持ちを深く理解する長谷川義史の実感がこもった、すべての園児への応援歌です。大胆さ、元気、著者の優しさがあふれています。親子で大笑いしたあとに、ようちえんが大好きになる一冊。
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