ひとりぐらしのおじさん、ルラルさんのおはなし。久々の新作、5作目はルラルさんの大好きな読書から始まります。
ルラルさんの本棚にはたくさんの本が並んでいます。そしてルラルさんは物語の世界で思いのままに世界中を冒険します。そこへねこさんがやってきてルラルさんの旅はひとやすみ。
あとからあとからみんなやって来て、ルラルさんの部屋で地底探検のお話を読んであげていると、ねずみくんが「あ、ぼくそのあなしってる。」
結局おはなしを中断して外に出てその穴に入ってみることになりましたが・・・。
本の中での冒険を思いっきり楽しみながらも平気で中断、その辺に見つけたあらゆる穴に入っていってちょっとした探検も思いっきり楽しんでしまうねこさんと仲間達。そしてひと段落するとまたお話の中のせかいへ・・・。なんて自由な子ども達。本の中も外も区切りのない子供達にとって、世界はとてつもなく広くて興味がつきません。とっても忙しいのです。そしてそんな子供達にひっぱられながらも素直に楽しみを見つけてしまう「おじさん」ルラルさんはとっても素敵な大人です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む