ねこの「ぼく」がバイオリンを奏でると、音が音符になってバラバラ落ちてきます。
友だちのうさぎ、ロージーが、音符を集めてくれました。
それを土に埋めて毎日お水をあげるとあらふしぎ、音楽の木に育ったではありませんか。
小鳥がたくさんやってきて、すてきな歌を歌います。ロージーにプレゼントすると、とても喜んでくれました。
ふたりの、相手を思う気持ちで、音楽の木はそれからも大きく育っていきました。
■訳者からのメッセージ
・訳/きたやまようこさんからのメッセージ
「music tree」というタイトルが素敵だと思いました。日本語のタイトルを付けたかったのですが、
これ以上にぴったりするものが無く、原題を生かしました。最高のプレゼントにするために、
「ぼく」は心をこめて小さな芽を育てます。自分の思いと共に育った芽は、一本の木になります。
それがミュージック・ツリー。相手への思いが素敵な音楽になって木から溢れ出るというふうに解釈しました。
その思いを受け取ってもらい、二人で更に大きな木に育てるのです。人との関係は、時間と心を
かけてこそ素敵に築けるということを、ダーハンからのメッセージとして私は受け取りました。
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