こいぬのひなはてんぐに、大切なトキンやケサなどをつぎつぎとかりては台無しにしてしまい…。
瀬川康男さんの「ひな」第2弾です。
今度のひなは、てんぐと遊ぶのですが、前作同様、絵が素晴らしいです。てんぐもひなもダイナミックで、こんな天狗や犬は他にはいないでしょう。
ひなはてんぐが身に着けているものを欲しがっては、次々に壊してしまい、とうとうてんぐを丸裸にしてしまいます。ひなに悪気はまるでなく、てんぐも決して怒ったりせず、ひなの要求に「うん、うん」と鷹揚に対応します。
ひなは、てんぐが丸裸になって初めて、大変なことをしてしまったことに気付くのですが、そこは、てんぐが本当に上手に丸く収めてくれるのです。
好奇心のままに突き進む幼児と、ゆったりと相手をする大人の関係がそこにはあります。
てんぐの落ち着いた対応に、「う〜ん」とうなり、「大人ですわ〜」と感心してしまいました。
繰り返しのお話なので、1,2歳からでも充分楽しめます。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子11歳、男の子8歳、男の子6歳)
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