おかあさんは魔女、お父さんはフランケンシュタイン。
ペットはオオカミ犬とばけねこで、親友はガイコツくん。
だけどぼくだけは・・・ふつうの人間!
こんな気になる紹介で始まる『モンスター一家のモン太くん』の舞台は、
モンスターと人間が一緒に住んでいるという驚きの設定の、モンスタータウン。
学校もスーパーも、映画館だって一緒だっていうんだからドキドキしちゃいますよね。
作者はあの人気絵本『もっちゃうもっちゃう もうもっちゃう』の土屋富士夫さんです。
初めて手がける読み物シリーズということで、楽しみにしないわけにはいきません。
お話はふたつ。
まずは家族と舞台の紹介「モンスタータウンへようこそ」。
そしてふたつ目のお話「モン太くんのグラグラな日」では、さっそく土屋さんワールド全開です。
朝からグラグラして今にも抜けそうな歯が気になって、一日ずっと落ち着かないモン太くん。
とうとう身の回りから足もとまでグラグラしだして・・・大変なことに!?
読み物と言っても、どのページにも大きくて楽しい絵が入っているし、画面の隅々まで遊びが満載。
はじめてのひとり読みにはぴったりですね。
ところで最後、無事に歯がぬけたモン太くんの口からはえてきたのは・・・!
これからの展開が絶対面白くなるに決まっているこの終わり方。
もうこのシリーズから目が離せなくなってしまいました。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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