町外れの丘の上にある、ちいさな丸太小屋。
小屋の名前はマルタさん。
丸太小屋なのに、楽しい作り話をするのがとっても上手。
「ぼくはね、実は遠い宇宙からやってきたんだよ。だから空も自由に飛べるんだ」
「のりたいのりたい!」
「今はメンテナンス中だから、できないなあ」
話が本当かどうか確かめようとしても、そんなふうにのらりくらいとごまかされちゃう。
そんなある日、マルタさんがあまりにもひどいデタラメをいうものだから……
「マルタさんのうそつき!」
ぼくは怒って、家に帰っちゃったんだ!
その夜、まさかあんな大事件が起こるとも知らずに……
表紙には青空と、緑の萌える丘。こちらにウインクする丸太小屋に、ひざを抱えてほほ笑む兄妹。
これは、しゃべる丸太小屋と兄妹の交流を描いた、心温まるほのぼの童話物語……では、ありません。
その実体は、想像を越えるスケールで描かれる、手に汗握る怒濤のエンターテイメント!
炸裂する炎!うなる必殺技!
ゆけっ、ぼくらのマルタさん!
がんばれ、みんなのマルタさん!
のどかな表紙から、いったいだれがこんな展開を予想できるでしょう?
この絵本には、ページのどこかに隠れているウサギさんやモグラさんたちを見つけるという、かわいい絵探し遊びまでついているというのに。
そのギャップに思わず、「そんなバカな!」
おとなもこどももいっしょになって盛りあがれることまちがいなしの、ゆかいな一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
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丸太小屋のマルタさんは作り話がとっても得意。
自分は宇宙からやってきたんだとか、
ほんとは自分にロボットみたいな体がついてるとか。
今日は、悪い怪獣のバガラが近づいてるなんて言ってたけど、どうせまた嘘なんだよな…。
ところが、その夜、ドカーンとすごい音がして…。
マルタさんに出会って成長する子どもたちの、
びっくりほのぼのストーリー!
おかあさんにはもちろん、おとうさんにもぜひ読み聞かせしてほしい、
盛り上がり必至のユーモア絵本です。
お子様とご一緒に、ぜひお楽しみください。
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