「うわあ、こんな部屋いいなあ。」 思わず声に出してしまいそうなほど素敵な、ともくんの部屋。 絵の上手なお母さんが、ともくんの部屋の壁にペンキで大きな木を描いてくれたのです。 ある朝のこと。 「おなか すいたよう」 耳もとで声がして、ともくんは目を覚ましました。 よく見ると、1ぴきの小さなりすくん。 どうやら、壁の木にいたりすくんが絵の中から出てきたようなのです!! りんごを持ってお母さんと部屋に戻ってみると、りすくんはもういません。 そこでともくんとお母さんは・・・?
いつもとっても可愛い動物と心温まる優しい物語を見せてくれるとりごえまりさん。 待望の新作もやっぱり、りすくんの可愛さに胸がきゅんきゅんしてしまいます。 りすくんのことを想うともくんの行動。 そして、それを理解して一緒に協力してくれるお母さん。 そして最後に待っている、誰もが嬉しくなってしまう展開。 「こんな出来事があったらいいなあ」 憧れの気持ちが心に広がっていきます。 絵本をひらけばいつでも夢をかなえてくれますよ。 誰かに贈りたくなる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ともくんのお部屋に、おかあさんが大きな木とりすの絵を描いてくれました。ある朝、絵からりすが出てきて「おなかすいたよう」と言いました。木には、食べ物がなかったのです、そこで…。二人のやりとりに、心が温かくなる。とりごえまりさんの久しぶりの新刊。美しい絵で、「こんな部屋があったらすてき!」と想像がふくらみます。
ワクワクするお話です。
「おなかすいたよう」と耳元で声がして
ともくんは目を覚ましました。
ベットで一緒に寝ているくまさんは
黙って座っています。
じゃあ誰がそんなこと?
「ここだよ」
声がする方をみると、1ぴきのりすがいたんです。
部屋の壁に大きな木が描かれていますが、
実はここにりすの絵も描かれているんです。
このりすがでてきたようです!
ここからがお話は本当に
ワクワクします。
とりごえさんらしい絵本です。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子12歳)
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