ぼくはおばけ。
普通のおばけは、ただ人を驚かすのが好きみたいだけど、ぼくは自分のつくった世界一美味しいケーキでみんなをビックリさせるのが大好きなんだ。
そんな彼はおばけのケーキ屋さんです。
夕方の開店に向けて、自慢のケーキをつくってつくってつくって。たくさん出来たら後はお客さんを待つだけです。
ある時、ケーキ屋さんにやってきたのは不機嫌な顔をした女の子。
おばけは女の子が笑顔になれるようにケーキをふるまってあげます。
すると女の子は言ったのです。
「おいしい。でもパパのつくるケーキと同じくらいかな?」
なんだって!女の子は驚かないのです。
くやしいおばけは、女の子に毎月ケーキを作って食べてもらうことにします。だけど、いつまでたっても答えは同じ。
「パパのつくるケーキと同じくらい」
気がつけば、女の子は毎日お店にくるようになり、おばけと女の子は色々なことを話したり、時には一緒にケーキをつくったり。そんな日々を送っているうちにすっかり女の子は成長していったのです。
そしてある日のこと。女の子の口から思いもかけない言葉が出て・・・。
かわいいおばけと女の子のほんわかしたお話だと思っていると、後半の展開には驚かされます。
女の子のために奮闘するおばけ、そして明らかになっていく二人の本当の関係。
いつも言っていた「パパのつくるケーキと同じくらい」という言葉が大きな意味を持って読者の頭に浮かびあがってきます。女の子にとってどれだけ大切な時間が流れていたのでしょう。
ケーキがとりもつ、切なくも優しい物語。イラスト投稿サイトPixivで発表され、話題となった絵本が書籍化された作品です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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【親子で泣ける感動のハートフルストーリー】
おばけのケーキ屋さんは、自作の世界一美味しいケーキを食べさせてみんなビックリさせるのが大好き。
そんなおばけの元に、小さな女の子がやってきます。
ちょっと不機嫌そうな女の子に、早速ケーキを振る舞うと…。
「おいしいけど、パパのつくるケーキと同じくらいかな」
不思議なことに、女の子はビックリしません。
これは負けてられないとおばけは女の子にこう言います。
「これから月にいちどケーキを食べにおいでよ」
おばけと女の子をつなぐ、優しいケーキのお話です。
イラスト投稿サイトPixivで発表され
多くのユーザーを感動させた傑作絵本、待望の書籍化!
「おばけのケーキ屋さん」特設サイト
https://mangag.com/ehon/obacake/
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