うれしい、うれしいクリスマス。だけど、おばけにとってはどうかしら?
子どもには素敵なクリスマスツリー。幼稚園ではおゆうぎ会よ。
サンタさんがきてくれてプレゼントだっていただけます。
おうちにかえれば、ケーキにサラダにローストチキン。
にこにこしながらねむるけど、おばけの子どもはどうなのかしら。
夜中に探しにきてみても、ケーキもごちそうものこっていない。
プレゼンをもらえなくて泣いているかもしれないでしょう。
じゃあおばけちゃんには、何をしてあげようか…?
女の子の、ひとりごとのような調子でお話がすすみます。
子どもたちって、実はおばけが大好きなんですよね。
クリスマスがたのしくてしかたない一方で、ふっと、さみしくしているかもしれない、おばけの子どもが気になりだす…。
そんな子どもの発想や言葉が愛らしく、すくないせりふでテンポよく展開していく絵本になっています。
さて、女の子が心配してじゅんびをした、おばけの子どものクリスマス。
いったいおばけは何をもらったのかしら?
くすっと笑える、さいごの絵をお楽しみに!
「いやだいやだの絵本」「めがねうさぎ」シリーズなどで独特のスタイルを確立するせなけいこさんの可愛いクリスマス絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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