いつも食べている大好きな果物。そこには、自然のふしぎがいっぱいつまっています。あでやかな色、よい香り、そして甘さもたっぷり。子孫を残し、生きる場を世界に広げるために、小さな昆虫から鳥や動物、はたまた人間までも操ってきた知恵とたくましさが、軽妙な文と精微なイラストを通して伝わってきます。本書は、絵を見せながら、果物のふしぎを子どもに語るのにぴったりの科学絵本です。
タイトルが気になって、手に取りました。
野菜は植物の葉や根なので、植物にとって大事な部分だから、食べられないように工夫されているそうです。なので、苦味や匂いがきつかったりするものもあるんですね。
一方、果物は野菜と違って、「食べられたがっている」のだとか。果物は実。実は動けない植物に変わって、種子を運んでもらうため、実丸ごと食べてもらえるよう、甘かったりいい匂いをしている。この絵本は、ページいっぱいのイラストで、そんな果物の生態を、詳しく説明しています。イラストがとても素敵で、大人も楽しめました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子12歳)
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