まきちゃんはとっても素敵な幼稚園に通ってるのです。その名も「かわのそば幼稚園」。もっと素敵なのは、たくさんの緑に囲まれた川のそばのその幼稚園に通う方法。
なんと船で通園するのです。「えんふね」とは幼稚園に通園する船のことなのです。
今日もまきちゃんは「まだかな・・。」と船を待ちます。船頭さんと先生やお友達と一緒に川を下って幼稚園に向かう途中、思いかけずうれしいハプニングが起こります・・・。
第一印象はとにかく爽やかな色使い。そして懐かしく感じる緑いっぱいの田舎の風景、初夏の風を感じます。そこにやっぱり懐かしい雰囲気の「えんふね」。でもよく考えてみると、川を船で通うなんてありそうで絶対無いことですよね。この絵本は設定自体がとても夢のあるお話なんです。まるで理想郷を見ているみたい。本当にこんな幼稚園があったら今からでも通いたい!
作者のひがしさんは、普段から幼稚園の子と触れ合う機会が多いそう。船に乗る一人一人の園児の動きも見ていて飽きません。そういえば、船のはしっこの方に実は双子が乗っていてその子達を追っていくと密かなサイドストーリーがあるとおっしゃってましたよ。それも見てのお楽しみ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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