赤いジープみたいなかっこいい車をまこちゃんが運転しています。「まこちゃんのじどうしゃです。はしりますよ。ブブー」そこへ「ストップ!のせてのせて」。うさぎが手をあげています。うさぎといっしょ、びゅーん。そしたら「ストップ!のせてのせて」。今度は2匹のくまが手をあげています。10匹の子ねずみとおかあさんも!
みんなをのっけたじどうしゃはびゅーん、トンネルに入ります。「トンネル トンネル トンネル トンネル」「まっくら まっくら まっくら まっくら」この4回ずつ繰り返すリズムと真っ暗なページ、まるで本当に「通過中」の体感マジックです。「でた!おひさまだ!」みんなのうれしそうな顔、顔、顔。
みどころは、言葉のリズムはもちろん、表情豊かな動物たちと疾走感、個人的には最後の絵も(風景のなかを車が走っていく)。長きにわたり愛されてきた本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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