赤いジープみたいなかっこいい車をまこちゃんが運転しています。「まこちゃんのじどうしゃです。はしりますよ。ブブー」そこへ「ストップ!のせてのせて」。うさぎが手をあげています。うさぎといっしょ、びゅーん。そしたら「ストップ!のせてのせて」。今度は2匹のくまが手をあげています。10匹の子ねずみとおかあさんも! みんなをのっけたじどうしゃはびゅーん、トンネルに入ります。「トンネル トンネル トンネル トンネル」「まっくら まっくら まっくら まっくら」この4回ずつ繰り返すリズムと真っ暗なページ、まるで本当に「通過中」の体感マジックです。「でた!おひさまだ!」みんなのうれしそうな顔、顔、顔。 みどころは、言葉のリズムはもちろん、表情豊かな動物たちと疾走感、個人的には最後の絵も(風景のなかを車が走っていく)。長きにわたり愛されてきた本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
松谷みよ子の赤ちゃんのほんのシリーズの一冊。どのお話にも共通する優しく暖かい眼差し。 この「のせてのせて」もまこちゃんとくるまにのりたがる動物達のやりとりの愛らしさがたまりません。 まこちゃんのじどうしゃが、はしります。ブブー。のせて、のせて。うさぎ、くま、ねずみもいっしょ。
私がこどもの頃から好きな一冊です。
年が離れた弟に読み、そしてついにわが子に読む時が来るとは!
一冊の絵本が時代を繋いでくれている感じがします。
まこちゃんの自動車に乗りたくてたまらなかった事を、鮮やかに思い出しました。トンネルをくぐっておひさまに出会えた感動!!
「さあ いくぞ びゅーん」というラストに、いまでも背中を押してもらっている気がします。 (ひぃままんさん 30代・ママ 女の子1歳)
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